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Academia e-Network Letter No 8 (2003.10.12 Sun)
http://letter.ac-net.org/03/10/12-8.php
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明日 10月13日(月曜日)午後1時−3時
「都立の大学を考える都民の会」(仮称)準備会のご案内
東京都立大学人文学部棟121番教室
アクセス方法:京王相模原線「南大沢駅」下車、徒歩5分。
http://www.metro-u.ac.jp/access.htm
会場地図:下記サイト地図の8番
http://www.metro-u.ac.jp/campusmap/campusmap-j2.htm
━┫AcNet Letter 8 目次┣━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━
【1】「中央公論11月号座談会〈法人化反対論者に答える〉」について
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000204.html
【2】三大学学長による「意見表明」を批判し,あらためて
4大学連携した検討体制の構築を求める
東京都立大学・短期大学教職員組合 中央執行委員会
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000192.html
【2-1】新大学開学準備に向けて積極的な取り組みを行う旨の意見表明
(都立大学以外の3大学長により声明)
【2-2】「どなたが反対しているのか、私は事実、よくわかりません。」
2003年9月28日東京都文教委・新大学構想報告における大学本部長発言
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000194.html
(そねはじめ議員サイトより)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~s1952328/sone/situmon3-9-29all.html
【3】11/1 都立大学祭企画「廃止して良いのか?都立大学!!」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000197.html
【4】行政による公立大学の一方的「改革」に反対する山形大学
職員組合特別決議10/11
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000195.html
【5】横浜市立大学の未来を考えるメールマガジン『カメリア通信』
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000193.html
【6】東北大学医学部における「名義貸し」及び「金銭提供問題」について
2003年10月11日 東北大学職員組合
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000201.html
【6-1】朝日新聞10/11「「受領の金は研究費に」 東北大学長」
http://www.asahi.com/national/update/1011/003.html
【6-2】朝日新聞10/10
「東北大学長ら、派遣医師指導名目で病院から現金受け取る」
http://www.asahi.com/national/update/1010/005.html
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━ AcNet Letter 8【1】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
「中央公論11月号座談会〈法人化反対論者に答える〉」について
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000204.html
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http://www.chuko.co.jp/koron/
〈法人化反対論者に答える〉
国立大学は競争原理導入を恐れるな
規制撤廃で、より自由な教育研究活動が展開できるようになるはずだ
座談会 佐々木 毅・遠山敦子・山野井昭雄
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司会は読売新聞論説委員で、国立大学評価委員(*1) と
なった勝方信一氏。山野井氏は、衆議院文部科学委員会
での審議のなかで2003年5月7日に参考人として産
業界を代表して意見を述べた(*2) 。佐々木東大総長は
2003年4月号の文芸春秋(*3) では、法人化を容認
する立場からではあるが、深刻な問題点を明確に解説し
ている。この座談会では、以上に書かれていることと、
国会での遠山前文科大臣の答弁とが繰り返されているだ
けで新しい論点があるわけでもなく「反論」にはなって
いない。
大学関係者は不安なのではなく、この数年の経緯を含
め、産官を全く信用しなくなっただけのことである。
なお、法人化の成否は大学次第だ、基礎研究の重視も
大学の見識次第で可能だ、という他の出席者の発言に対
し、佐々木氏は文芸春秋4月号の指摘の通り、政府の政
策次第である、とかなり明確に反論していたのが、法人
化は時代の流れだ、という発言と共に印象的である。
ところで、司会者は、東大評議会が総長を信任したこ
とは画期的であると発言したが、総長が求めた信任投票
を東大評議会が拒絶したこと(*4) に触れていないのは、
読売の方らしいと感心したが、こういう方が国立大学評
価委員となられたことには、いささか「不安」を感じる。
(編集人)
(*1)http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000166.html
(*2)http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~jfpu-shi/shidai/hojinka/news4.htm
(*3)http://www.ac-net.org/kd/03/315.html
(*4)http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000044.html
━ AcNet Letter 8【2】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
三大学学長による「意見表明」を批判し,
あらためて4大学連携した検討体制の構築を求める
東京都立大学・短期大学教職員組合 中央執行委員会
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000192.html
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三大学学長による「意見表明」を批判し,あらためて4大
学連携した検討体制の構築を求める
2003年10月10日
東京都立大学・短期大学教職員組合 中央執行委員会
(抜粋)
「昨10月9日付で、科学技術大学、保健科学大学、短期大
学の三学長連名による新大学開学準備に向けて積極的な取
り組みを行う旨の意見表明」という文書が出されました。
不思議なことに、三大学学長の連名であるにもかかわら
ず、いち早く大学HPに掲載されたのは科学技術大学だけ
で、他の二大学では当日には発表されておらず、しかも「
学長」名であるにもかかわらず、三大学の教授会にその内
容や発表の可否についての審議依頼は行われた形跡がない
、という文書です(注)。
・・・・・三学長が直ちに教授会に対し真意を説明し、そ
の意思を体した責任ある代表者として行動をとるよう強く
要望するものです。そして、すでに新大学設計に強い意欲
を表明している都立大総長と連携して、問題点が未解決の
新大学計画を公正で開かれた検討体制で進める努力を期待
するものです。
(注)科学技術大学では9日、教員懇談会が開かれ、その
席上で学長から「意見表明」の公表が未来形で報告され、
学長名はおかしい、という意見も出されたのですが、懇談
会終了時にはすでにHPに掲載されていた,とのことです
。」
━ AcNet Letter 8【2-1】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
新大学開学準備に向けて積極的な取り組みを行う旨の意見表明
http://www.tmit.ac.jp/sandaigaku.pdf
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平成15 年10 月9 日
東京都立科学技術大学学長 石島辰太郎
東京都立保健科学大学学長 米本恭三
東京都立短期大学学長 石渡徳彌
私たちは、本年8月1日に公表された「都立の新しい大学
の構想」の主旨に賛同し、この構想を具体化していくた
め積極的な取り組みを行う旨、以下の意見表明を行う。
新しい大学改革の方向性で示された、「都市における人
間社会の理想像の追及」を使命とするという大学の理念
とその枠組みについては、背景の合理性と多くの評価で
きる斬新な試みを見出すとともに、その実現が将来の学
生、都民にとってより良い学習環境の提供に繋がるもの
と信じており、構想の実現に参画していく。
これまでの「東京都大学改革基本方針(平成13年2月)」
では、現在の学部学科の構成や、従来の学問領域・区分
にとらわれず、あり方を根本的に見直し再編成を行うも
のとされてきていたが、「東京都大学改革大綱(平成13
年11月)」策定以降の検討過程においては、新大学設立
の意義や、社会的貢献への意欲が十分感じ取れるものに
なってこなかったのではないかという思いを禁じえなかっ
た。
「新大学構想」は、これまで生じた問題点を整理し、大
学改革の本来の姿である「基本方針」の精神に立ち戻っ
たものと理解しており、評価している。
今回の「新大学構想」の検討が、これまで具体化が進め
られてきたものを軌道修正し、新たな視点から見直すた
めに、暫定的に情報を限定し作業を進めてきたことは、
時間的制約やプライバシー保護の観点からは理解できる
ものであり、止むを得ないものと考えている。
今後は、各大学の教職員が総力を挙げて詳細設計に向け
て、新大学構想を真に充実した内容として具体化してい
く取り組みが必要であり、今回提出を求められている
「同意書」も、そのための作業の一環であると理解して
いる。
「同意書」の提出を求めるにあたっては、教員に対して
「新大学構想」の主旨と今回の「同意書」提出の意義を
十分説明した。各自の新所属を明示するとともに、詳細
設計に参加していく意思確認を行ったことで、現段階で
三大学においては、全ての教員から「同意書」が提出さ
れている。
平成17年4月の新大学開学に向けて、新大学が、学生に
とっても、都民にとってもより魅力的な大学となるよう、
全教員挙げて今後の具体的な教育システム設計の作業に
積極的に参画していくことが必要である。このため、検
討を速やかに進めることを可能にする環境整備こそが、
大学管理本部及び大学組織の長である私たちの喫緊の課
題であると考える。
━ AcNet Letter 8【2-2】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
「どなたが反対しているのか、私は事実、よくわかりません。」
2003年9月28日東京都文教委・新大学構想報告における大学本部長発言
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000194.html
(そねはじめ議員サイトより)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~s1952328/sone/situmon3-9-29all.html
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・・・・・
「○山口大学管理本部長 曽根委員のご指摘がありました
けれども、どなたが反対しているのか、私は事実、よくわ
かりません。
要は、都立大学だけが大学じゃありませんで、日野にあ
る科学技術大学、それから荒川にある保健科学大学、それ
からこれから今廃止を目的にしている昭島にある短大、ど
の学長も賛同しています。それから、都立大学の各学部長
、今回の構想に対して賛同を得まして、それで協力準備委
員会という委員会を設けて作業をしております。ですから
、曽根委員おっしゃいましたような、どの人のご意見なの
か、私にはちょっと理解不可能でございます。
それから、今、議会運営がありましたけれども、先ほど
ご答弁申し上げましたように、都議会を含めまして、中期
計画、中期目標の計画、それから運営交付金、議会関与の
ものでございますので、我々も、新しい大学が17年4月
を目途にしていますので、機会あるごとに委員会なりにご
意見を伺いたいと思っています。」
#(東京都立大学の賛同が得られないなら、賛同したと
言われている三大学【2-2】だけで新独立行政法人大学
を作り、東京都立大学は公立大学のままに残す他に合法
的選択肢が東京都にはあるのだろうか?)
━ AcNet Letter 8【3】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
11/1 都立大学祭企画「廃止して良いのか?都立大学!!」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000197.html
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日時:11月1日(土)4時30分〜8時
場所:都立大教養部120番教室
アクセス方法:京王相模原線「南大沢駅」下車、徒歩5分。
http://www.metro-u.ac.jp/access.htm
会場地図:下記サイト地図の8番
http://www.metro-u.ac.jp/campusmap/campusmap-j2.htm
共催:都立大・短期大学教職員組合、A類・B類自治会、体育会、サークル連合(予定)
後援:「都民の会(準)」
参加費:無料
○集会終了後に「都立の大学を考える都民の会」(仮称;都民
以外の方々にもご参加をお願いいたします)設立大会を9時まで
開く予定ですので、併せてご参加くださるようお願いいたします。
スケジュール(予定):
1)改革の現状(山下)・・15分
2)短大からの報告(石川)・・15分
3)大学管理本部からの報告・・15分
4)OB弁護士からの報告・・15分
5)A類自治会からの報告・・10分
6)B類自治会からの報告・・10分
7)体育会からの報告・・5分
8)サークルからの報告・・5分
9)院生からの報告・・・5分
10)寮からの報告・・・5分
11)横浜市大からの連帯の挨拶・・5分
12)大日岳裁判支援の訴え・・・5分
13)自由討論・・・90分
連絡先:山下正廣(教職員組合委員長・理学研究科化学専攻)
電話:0426−77−2550
E-mail: yamashit@comp.metro-u.ac.jp
━ AcNet Letter 8【4】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
行政による公立大学の一方的「改革」に反対する
山形大学職員組合特別決議10/11
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000195.html
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国立大学の法人化や地方独立行政法人法の成立を機に、東
京都、横浜市は、当該大学教職員の意向を無視した形で、
東京都立大学、横浜市立大学の廃止も含めた「改革」を強
権的に行おうとしている。
こうした行政による一方的「改革」は、憲法に保障された
学問の自由と大学の自治を真っ向から否定する行為であり
、われわれ山形大学職員組合は、強く反対するものである
。東京都と横浜市当局に再考を求めたい。
特に、東京都の場合、現在の都立大学そのものを廃校した
上での、教職員の選別採用による新大学の発足をもくろん
でいると伝えられている。これは、まさしく多くの混乱を
招いた国鉄の民営化と同様の手法であり、大学に働く教職
員の雇用と権利を乱暴に踏みにじる行為である。
こうした行政による乱暴な一方的「改革」を許すならば、
これを悪しき前例として国立大学法人の解体、民営化と教
職員の選別採用といった事態を招き、戦後大学人が育てて
きた大学の自治、学問の自由が全面的に否定されかねない
。
したがって、この動きは、国立大学もふくめた日本の大学
全体にかけられた攻撃として看過できないものである。強
い反対の意思を表明するものである。
以上 決議する。
2003年10月11日
山形大学職員組合2003年度定期大会
━ AcNet Letter 8【5】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
横浜市立大学の未来を考えるメールマガジン『カメリア通信』
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000193.html
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Camellia News , by the Committee for Concerned YCU Scholars
編集発行人: 矢吹晋(商学部) 連絡先: yabuki@ca2.so-net.ne.jp
Backnumber :YABUKI's China Watch Room 内
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第1号 2003年10月3日
http://www5.big.or.jp/~s-yabuki/doc03/came-1.pdf
○市会への陳情顛末記 2003.09.29 理学部一楽重雄
陳情書平成15年9月8日
○創刊にあたって
横浜市立大学の未来はいよいよ風雲急を告げています。これは憂慮
するみなさまに学内の状況をお伝えする通信です。当面、編集は商
学部矢吹が担当します。ご投稿を歓迎します。メールアドレスは次
の通りです。yabuki@ca2.so-net.ne.jp 関心のある方にどんどん転
送してくださるようお願いします。転送大歓迎!!
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第2号 2003年10月5日
http://www5.big.or.jp/~s-yabuki/doc03/came-2.pdf
○横浜市立大学教員組合執行委員長から全組合員へのアピール
横浜市立大学教員組合執行委員長藤山嘉夫(2003年10月3日)
○現職全教員に任期制を導入することに反対する声明2003年10月3日
横浜市立大学教員組合
○学長会見の申し入れ 2003年10月3日横浜市立大学教員組合
○[参考資料]9月22日大学管理本部における意見聴取に当たって
東京都立大学総長茂木俊彦2003年9月22日
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第3号 2003年10月9日
http://www5.big.or.jp/~s-yabuki/doc03/came-3.pdf
○10月3日に行われた、学生説明会についての学生による報告
○公開質問状への質問を募集しています
10月3日に行なわれた大学改革の学生説明会で、小川学長は「学
生の意見はもっと聴きたいし、大いに取り入れたい」とおっしゃっ
てくださいました。ただ、学生一人一人の意見や疑問を伝える方法
は、今のところ大学のホームページへのEメールしかありません。
それでは返事の有無、意見の反映のされ方がはっきりしません。そ
こで、学生の疑問や意見をまとめて、公開質問状という形で、改革
推進・プラン策定委員会に提出したいと考えています。皆さんの疑
問や意見をEメールで以下のアドレスまでお寄せください。もしく
は、10月21日に、がけっぷち主催で行う説明会(表面参照)で直接
お渡し下さい。委員会側から返答を頂いた際には、お知らせのプリ
ントを作成しまして、配布・公表をします。(質問例:学費は上が
るのか?文系の博士課程はなくなるのか?)
質問・意見はこちらまで:gake_ptit@yahoo.co.jp
募集の締め切り:10月21日火曜日
改革推進・プランの策定委員会の大学改革案は、横浜市
立大学のホームページでみることができます。以下が
URLです。
http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/dk00.html
○10月21日(火曜日)学生から学生への大学改革についての説明会
○都立大総長、石原知事の新大学構想に抗議声明
━ AcNet Letter 8【6】━━━━━━━━━━ 2003.10.12 ━━━━━
[reform 5036](2003.10.12) より転載
東北大学医学部における「名義貸し」及び「金銭提供問題」について
2003年10月11日 東北大学職員組合
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000201.html
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この間、東北大学医学部に関わる「不明朗な金銭関係」がたびた
び報道されている。例えば、2003年9月21日の『河北新報』や10月
10 日の『朝日新聞』では、吉本現総長、玉井医学研究科長を含む
東北大学医学部の教授13人が釜石市釜石市民病院から「卒後教育の
指導委託費」などの名目で多額の金銭提供を受けていたことがとり
あげられている。金銭提供のあった時期に、吉本現総長は医学系研
究科長・医学部付属病院長をつとめていた。この行為は、国家公務
員法に基づく兼職規制に抵触する疑いがある。また玉井氏は受け取っ
た金銭が財団法人「艮陵医学振興会」をとおして「適正に処理」さ
れていることを主張しているが、その一方で「他の医局のことはわ
からない」と述べており、手続き的にも問題ある処理がなされてい
る疑いもある。さらに、報道によれば金銭に見合う研究指導の実態
がないという。これが事実とすれば、倫理的に問題があるだけでな
く、地方自治体に不正な公金の支出をさせていたことになる。
これとは別に、『朝日新聞』(宮城版)の10月1日には、いわゆる
「名義貸し」問題が大きく報道されている。つまり、東北大学医学
部が民間医療機関に対して医師を派遣する際に、勤務の実態からす
ればアルバイト診療であるにもかかわらず、常勤医が勤務している
かのようにみせる「名義貸し」をしていたことが確認されている。
これは当該民間医療機関が診療報酬・社会保険を不正受給していた
ことを意味し、明らかな犯罪行為である。こうした犯罪行為が大学
の関与のもとに組織的かつ慣行的に行われてきたのである。先に問
題が明るみとなった札幌医大の秋野豊明学長は、「名義貸しは医療
機関の診療報酬の不正請求にも加担する犯罪行為で、大学関係者が
かかわったことを大変残念で遺憾に思う」という認識を示している。
これらの新聞報道では、こうした不明朗な「金銭提供問題」や
「名義貸し」問題が慣行化する背景として、一方では、大学におけ
る研修医の経済的不安定や身分をめぐる問題、他方では、東北地域
の医療機関が抱える慢性的な医師不足という状況や診療報酬制度の
あり方の問題が指摘されている。原因究明は慎重に行う必要がある。
「金銭提供問題」と「医師派遣」・「名義貸し」問題には、それぞ
れ独自の問題点が認められるが、両者とも一つの構造から生じてい
ると考えるのが妥当であろう。
今回の2つの事件は、東北大学が犯罪行為を含む慣行に組織的に
関与したものである。こうした不正を慣行として許してきた大学の
管理の問題、医学部の管理と組織のあり方の問題、さらには東北大
学医学部と地域の医療体制との関わり、そして社会への説明責任と
自治・自浄能力が問われている、と私たちは考える。
したがって、私たち東北大学職員組合は、以下のようなことを大
学当局に求めたい。
第1に、何よりも優先して取り組まれるべきは、十分な権限と独
立性・透明性をもった調査機関を設置して、事実の全面的解明にと
りくむことである。すでに医学部に調査委員会が設置されているが、
こうした対応では不十分である。ことはすでに東北大学全体の問題
となっており、さらに現総長、研究科長を含む医学部の教授の多数
が関与していることを考えるならば、独立した調査機関を評議会の
もとに設けることが適切であろう。
第2に、設置された調査機関が、できるだけ速やかに、かつ厳正
に調査活動を行い、その結果を公表することである。新聞で報道さ
れたような、組織ぐるみといわれる慣行の実態や、関与した教授、
学部長などの責任を明らかにするとともに、抜本的な「防止策」を
提示することを求める。
第3に、現吉本総長の責任についてとくに指摘しておきたい。総
長は、「金銭提供」があった時期に医学系研究科長・医学部付属病
院長であったにもかかわらず、長年の慣行を放置したばかりか、自
らも直接「金銭提供」に関与している。調査機関はこの点をとりわ
け重視すべきであり、また吉本氏は自らの責任について明らかにす
べきである。
最後に、東北大学職員組合は医学部及び全学の教職員に呼びかけ
たい。
今回の東北大学医学部の金銭授受をめぐる一連の事件から、医学
部の制度的なあり方、地域における東北大学医学部の役割が問われ
ていると私たちは考える。再発防止のための組織改革だけではなく、
この議論のなかで、より積極的に、東北大学医学部が医師の供給を
含めて地域医療に対してどのように関わるべきであるのか、あるべ
き地域医療制度を確立するための議論を深める契機にすべきである。
そのためには、まず、医学部のなかで、教授層だけではなく、病院
の看護師・技師や職員、医学系研究科・医学部の学生・大学院生・
研修医・助手・助教授層をふくむ学生教職員に広く情報を開示し、
開かれた議論を行うことが必要ではないだろうか。
また、今回の事件によって、大学全体の運営体制も試されている。
法人化後の制度設計では、総長を頂点とするトップダウン型の大学
運営がめざされている。しかし、リーダーシップは構成員と社会に
対する説明責任を伴わねばならず、社会による批判と構成員の自治
によって常に検証されねばならない。今回の問題について、適切な
対応と改革をなすかどうかが、明日の東北大学のあり方につながる
のではないだろうか。
2003年10月11日 東北大学職員組合
http://ha5.seikyou.ne.jp/home/touhokudai-syokuso/
【6-1】朝日新聞10/11「「受領の金は研究費に」 東北大学長」
http://www.asahi.com/national/update/1011/003.html
【6-2】朝日新聞10/10
「東北大学長ら、派遣医師指導名目で病院から現金受け取る」
http://www.asahi.com/national/update/1010/005.html
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編集発行人:辻下 徹 admin@letter.ac-net.org
ログ:http://letter.ac-net.org/index.php
趣旨:http://letter.ac-net.org/intro.php
#( )の中は編集人コメント、「・・・・・」は編集時省略部分
登録と解除の仕方:http://letter.ac-net.org/s.html
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